階段を上って手すりのところから青池を眺めてみました。
「こっちの方が綺麗に見えるねー。」
「なんか魔法の池みたい。」
「神秘的よね。こんなところで泳いでみたいわ。」
「倒れたブナが沈んでて危ないよー。」
「ブナだけに。」
「青って言っても黒っぽいね。」
「岸の方はちょっと青いよ。」
「晴れたらもっと青くなるのかしら?」
「散歩しながら待ってようよー。」
明…
鶏頭湖を通り過ぎるとすぐに青池のところに来ました。
石碑の脇に崩山の登山口が。
「ここからさっきの山に登れるのかな?」
「登山届ポストがあるくらいだから、本格的な登山だねー。」
青池の説明書きがその横にありました。
「青池のブルーは科学で解明されてないんだって。」
「青くないよー。」
「よくわからないわね。」
「どれどれ?」
青池は雪景色を映していました…
鶏頭湖の向こうに雪山が見えてきました。
「あれって日本キャニオンかな?」
「え?そうなの?」
「綺麗だねー。」
「ちょっと印象が似てたけど…。」
「後でちゃんと調べなさいよ。」
ミーの勘違いでした。
「あそこのてっぺんから見る景色もすごいだろうね。」
「いつかみんなで登ってみようよー。」
「良いわね。」
「しんどそう…。でも山ガールにはなってみたい。」
…
すぐ鶏頭湖に着きました。
「みんなアウトドアファッションで来てるよね。」
「ロングスカートだなんてあなただけよ。」
「一応スポーツブランドのなんだけど…。」
「山をなめてるなー。」
「その靴じゃ汚れるって十二湖駅で駅員さんに言われてたわよね。」
「クロックスじゃねー。」
「長距離バスで楽だしさ。えーと、この葉っぱは…。」
ミーは「葉っぱを探せ」の紙を取り出しました…
都内で初雪が降りましたが、十二湖のあたりよりべしゃっとしてました。
11月9日13時頃、雪の舞う晴れの間の中を青池に出発。
「どこ行っても女性ばっかって思ってたけど、ここは男性が多いね。」
「アウトドアはねー。」
「山の神は女ですもの。」
「それにしても空気が良いね!」
雪をサクサク踏んでいくと、クゥィックゥィックゥィッチィーッと上の方で聞きなれない小鳥の声が。
「…