暮れに夫のクーが出張から帰ってきました。
「こたつは良いなあ。」
「ねぇ、十二湖行った時に買った、雪にんじんジャム甘くておいしいの。色鮮やかだからサンドイッチにすると綺麗だよ。」
「うーん。もっと日本のものが良いけどな。」
「餃子はどう?冷凍のだけど。」
「良いねえ。」
「佐野サービスエリアで宇都宮のあおげんの餃子のたれ買ったんだー。ちょっと待っててね。」
…
「最後なんだし、みんなで写真撮りましょうよ。」
「そうね。最後なんだし…。」
「お母さま、無理なさらなくて良いのですよ。」
「…みさんぽのためにもね。」
「お気遣いありがとうございます。」
「ささっ、センターにどうぞ。手を上に羽ばたく感じで。」
「こう?」
「手は下げてて良いんじゃない?ミーは逆からこうやって跪いて、腕を差し出してみて。」
「わかった。すみませーん、シャッ…
噴水ショーを見終わって、さらに奥へとお散歩を続けます。
「遠くのイルミネーションを見ると、人のシルエットが過ぎて行くね。」
「人の影 過ぎ行くイルミ 年も行き。」
「詩人ですね。」
「まだちょっと早いけど。」
11月26日の話ですので。
「私も一句読みたい。」
「どんなの?」
「光と影 寒い噴水 焼きまんじゅう。」
「よっぽど嬉しかったのね。」
「ふふ。」…
奥に進むと、ぐんまの池があって、噴水がライトアップされていました。
「噴水ショーは5時半からだね。もうちょっとだから待っていよう。」
「場所取りしてる人もいるのね。」
「今夜の花火が目当てなんだろうね。ごめんね、早く帰らないと間に合わないから見れなくて。」
「イルミネーションも噴水も綺麗じゃないの。」
待っている間にも噴水の色がみるみる変わっていきます。
「寒いで…
正面ゲートから入って、まずは農産物直売所を見てみました。
「焼きまんじゅうがある!」
「よかったね。」
210円払い、店内のテーブルについて焼きあがるのを待ちました。
「外で買ってきます。お母さま何が良いですか?」
「モツ煮が良い。」
エルは店先にならんで、350円の豚串と600円のモツ煮を買ってきました。
「これが念願の…。焼き立てパンみたい!焼きまん…