「それでは、アイロンで固めますから。」
結局ミーのしおりにもゴミがついてしまいました。
「ああ…、当て布のゴミがついちゃったみたい。」
「安いんだからしょうがないわよ。」
「パンチで穴をあけますから、紐を選んでください。」
紐を通してから、お礼を言い、お富ちゃん家を後にしました。
所要時間30分弱。
ストラップを作っていた子供たちは、1時間ほどかかりそうでした。…
元来た道を戻って、パーキングのところを曲がってちょっと行くとまちなか物産館(お富ちゃん家)があります。
2時過ぎにやってくると、子供が3人繭のアニマルストラップづくりを教わっていました。
「毛羽のしおりを作りたいのですが。」
毛羽とは、蚕が最初に吐く糸で、繭の周りのけばけばです。
「少々お待ちください。」
テーブルの端をあけてくれました。
1つ150円で、他に…
富岡製糸場をあとにして、稲葉茶製茶店で桑茶の試飲を頂いた後、向かいの和物のお店に気付きました。
「絹の和雑貨と今昔きもの」の「無二。」です。
「羽織が500円って安いわね。」
「欲しくなっちゃうけど、これ以上買ってもなあ…。あ、端切れがある。」
「シルクね。何に使うの?」
「半襟にしようかな。みさんぽで着物を安く着る企画をやってるし。」
「それは安上がりね。半襟ってセール…
首長館を通り過ぎて、奥まで行くとフェンスの向こうに川が流れていました。
「鏑川って言うのね。良い眺め。」
工女たちがここから山を眺めて故郷を思ったのではないかと書いてあります。
「排水のためって言っても、川があるとリフレッシュできるわよね。」
「良い天気だからキラキラしてるね。ベンチもあるし、日向ぼっこでもしようか。」
二人でベンチに腰を下ろしました。
「…
「操糸場もレンガで雰囲気あるわね。」
「和洋折衷なんだよね。」
操糸機の並んでいる中の広いスペースを覗いてみました。
「天井のところ体育館みたいだね。」
「体育館がこっちをまねしたんでしょ。」
中に柱を立てなくても、大きい屋根を支えられる骨組みは、後々他の工場などにも転用されたそうです。
「ガイドの人と一緒に回ってる人たちがいるわね。私たちはよかったの?音声ガ…