ふれあい公園から少しお散歩して、バス停がある通りまで来ました。
「近くにお城があるんだね。」
「ミーのご主人、お城好きだったわよね。」
「じゃあ二人っきりで来たいかな。」
「みさんぽで下見できればって思ってはいるんだけど。」
「行ってみない?」
「大丈夫なの?」
「歩くの慣れてきた。景色が良いと楽しい。」
「お土産のジュース飲んじゃったことだし、お城の写真をお土産に変…
そろそろ日が傾いてきました。
「ごめんね。道間違えて。」
「善地会場が西日に照らされてるよ。これも綺麗だねー。」
「間違うのがみさんぽの醍醐味だしね。動けなくなったらタクシー呼べば良いし。」
「失敗しても気にしないの?」
「色々お散歩するのがみさんぽだし。全部の道レポートできないから、当てずっぽうでいくつか紹介してるの。」
分岐であれこれ考えながら下っていると川にたど…
梅の郷大橋は深い渓谷にかかっています。
「沢みたいね。水は流れてないのかしら?」
「下見ると怖い。」
「ミーのカメラ貸してよ。」
エルが谷底をズームで撮ってみました。
「ほら、小川が流れてるわよ。」
みんなでカメラのプレビューを覗き込みました。
「この水も利根川まで流れていくんだろうね。」
橋を渡り終えて、帰ろうと頑張って山道を登っていきました。
…
善地会場の展望台には東屋がなく、ふきっさらしで長居は辛いです。
「寒いね。これでいいや。」
「私もこれで。」
小さいスケッチブックだと早く描けます。
「チー、上手だなー。」
「ありがとう。休めたし、橋まで行ってみたいな。」
トイレに寄って、通りに出て橋の方に向かってお散歩していると分岐点が。
「どっちだろう?」
「地図が貼ってあるわよ。どちらからでも橋…
紅梅の並木道を突きあたると、そこはもう善地会場でした。
「こっちの方が賑やかね。」
「遠足ですかー?」
「老人ホームから来てるんです。あいにくの天気だけど、風がなくて良かった。」
「こっちにも展望台あるはずだけど。」
「あれかな?」
展望台も人が多く、階段も混雑していました。
「チー、引っ張ってあげるよ。」
ミーも上りは苦手なので、ゆっくりと階段を進みまし…