(大丈夫って言ってたけど、痛そう…。)
少し歩いたところで切り株を見つけました。
「ちょっと休みませんか?疲れちゃって。」
「どこか痛めましたか?」
「いえ、あと少しと思って気が抜けちゃったみたいです。」
「休みながらゆっくり行こうよ。」
切り株はブチさんに座ってもらいました。
「本当に大丈夫ですか?」
「痛みますが、下山できそうです。」
「この道全然人…
40分ほど下ってくると標識がありました。
「岩尾林道分岐点0.3㎞、7分だって。」
「あとちょっとだね。」
その先の下り道は丸太で段になっていて、段差があります。
「ここ、土がツルツル。わ!」
スッテンコロリン
「大丈夫?」
「いたた。泥がついちゃっただけだよ。」
ブチさんが慎重に下りてきてからプーが下ります。
「滑りやすいなら気を付けなきゃ…
しばらく登ると、左折して山の方へ入って行くことになりました。
「あれ?」
低木が通せんぼしているので、歩けそうなところを左に右に行ってみましたが、先に繋がる感じがしません。
「この木の間が道なんじゃない?」
「通れないじゃん。」
「木の間が歩道みたいになってるよ。」
「傷つけちゃ行けないから、慎重に行こう。」
かき分けて進んでみると、地図上では下り八丁池歩道…
「ちょっとミー。そっちじゃないよ。」
前から人が歩いて来たので、その方角に進もうとしてしまいました。
「え?こっちじゃないの?」
「万三郎岳って書いてるよ。岩尾林道分岐点はこっちみたい。」
標識の矢印は山の方を向いてます。
「こっちで良いの?道がない気がするんだけど。」
「標識が間違ってるのかなあ。」
ブチさんがスマートフォンを見せてきました。
「…
八丁池口バス停から2時間ほどで八丁池へ。
「池までの細道ステキだったー。」
ピピピヒョヒョピヒョヒョ
「あ、ブナの花あった。」
池の方にしなった低い枝に花がたくさんありました。
「良かった。低いところにも咲くんだね。」
終わりかけの花ばかりでしたが、一応撮れました。
「どこでご飯にする?」
「向こうで何組かお昼にしてるから、あの辺で食べるも…