水生地下バス停の近くまでたどり着いた頃には雨がしとしとと落ちてきていました。
「またこの車道を渡るのか。雨足強くなり始めてきたから怖い。」
「ミー、この階段から向こう側に回れそうだよ。昨日向こう側で階段見かけたでしょ。」
「ステキな階段だね。まだバスの時間まで余裕あるし、下りてみよう。」
天城大橋の手前にある階段を下りていくと川にでるのですが、水生地下駐車場と書かれている…
さらに下って行くと、小さい滝がありました。
「ふくらはぎと足の裏が痛くなってきた。」
「もうちょっとだから。」
「ちょっとした登山なら普通のスポーツソックスで良いと思ってたけど、二日連続とかなら分厚い登山用のが良いんだろうな。」
「そうだね。足場が悪いところではハイカットのシューズの方が良かったかなとも思ったよ。」
「うんうん。でもローカットだと、簡単に脱げるのが良い。」
…
「足ちょっと痛いけど、この道でこのペースならずっと歩けそう。」
土と石の道の緩やかな傾斜を上ったり下りたり。
「二日連続登山なんて自信なかったけど、散歩で体力ついてきたかな。」
「登山より会社の方がしんどかった。」
「倒産してくれてかえって良かったかもね。」
「これからどうしよう。もう5月なのに。」
(ブチさんと結婚という手もありそうだけど…。)
1時間歩いて3…
岩尾林道分岐点北に作っておいた仕掛けを回収し、早々と退散です。
「岩尾林道からずっと林道を通っても帰れるみたいなんだけど、ずいぶん遠回りになりそうだから、途中から林道に入る感じで良い?」
コクリ
「少しならゴロ石の道通っても大丈夫だよ。」
まずは下り八丁池歩道の続きを下りていき、下り八丁池歩道分岐点までたどり着きました。
「この辺りに林道の入口があるはずだけど…。」…
下り八丁池歩道に入って1時間。
「あれ?昨日はこんな倒木なかったよね。」
「おっきいね。」
ミーが近付いて行くと…。
「わ!」
ズボッと片足が膝までめり込みました。
「大丈夫?私たち歩道をハズレちゃったみたいだね。」
プーはミーを引っ張り出しました。
「ここは雨水の流れた跡なんだね。」
ブチさんはスマホのマップを確認しながら、腰くらいの藪…