「境内からも夜景が見えてステキだね。」
「うん…ねえ、お腹空かない?」
「夏野菜のカレーを作ったのよ。そろそろ帰りましょう。」
「わーい。」
ずっと旦那さんと手を繋いでいたエルでしたが、蚊に刺されたところが気になって手を放しました。
「あ!」
地面の出っ張りに足を取られました。
「危ない!」
プーがとっさに腕をつかみましたが、尻もち。
「痛い。」…
本殿の右手に自販機コーナーがあって、ベンチもあります。
「値段は普通だね。」
「何が良い?」
「えーと、うーんと、私オレンジジュースかな。」
「プーさんは?」
「すみません。私はスポーツ飲料で。」
旦那さんは、エルにはミネラルウォーターを買いました。
「どっこいしょ。」
「お腹重いだろうね。」
「二人も入ってるからね。一人はおてんばで、もう一人はおしとやかな…
「参道の方も見てみる?」
階段最上部は赤い手すりで、灯篭が下まで並んでいます。
「入口の左に傾斜の緩やかな脇道があるんだけど、夜は真っ暗よ。」
「ミー、下まで行って写真撮ってきてあげようか?」
「いいよ。途中まで一緒に下りてみよう。」
「いってらっしゃい。」
お参りに来る人がちらほらいます。
「晴れ予報だったらもっと混んでただろうね。」
「今日みたいな蒸し…
おみくじ販売機は、お賽銭箱の左の方にあります。
(鈴を静かに鳴らすのね。)
チリンチリン パンパン
(みさんぽ、大ブレイクしますように。)
100円で引きました。
「小吉かあ…お正月大吉だったから、引かなきゃ良かったかな…。」
「エルたち待ってるから、下りてから読もう。」
ミーはしょんぼりして階段を下りました。
「その顔じゃおみくじ悪かったみた…
織姫駐車場で待っていたエル夫婦と合流して境内へ。
「わー!」
「綺麗でしょ?下から頑張って登ってきた方がありがたみあるでしょうけどね。」
「夜景遺産なだけあるね。」
「竜宮城みたい。」
手前の参道には笹飾りが並んでいました。
「昼間来ても綺麗だろうね。」
「またいつでもいらっしゃいよ。」
「俺たちはここでいいから、お参りしてきな。」
ミーとプーは本殿の階…