処暑さんぽプロローグ後編

浴衣福袋は期待以上でした。 「プー、見てよこれ。もっと安っぽくってダサいかもって思ってたのに。」 「大人っぽいし、黒い方は秋っぽいね。」 「よかったー。あ、ご飯にするね。」 百円の生さんまを塩焼きに。 「かっぱ橋で長いお皿もう一枚買っておけばよかったなぁ。」 ミーにはしょうがなく丸いお皿です。 「クーさんサンマ嫌いなんだ。」 「嫌いって程じゃないんだけ…

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処暑さんぽプロローグ前編

高いサンマがスーパーに並び始めた頃、翌月のお月見散歩のことを考えていました。 (着物着たいけど、九月じゃ単でも熱いよな。) 着物屋さんのサイトを見ていたら… 「浴衣って秋に着てもいいんだって!」 「ああ、お相撲さんなんか、そうかもね。」 医療事務の勉強をしていたプーが相槌を打ちました。 「うっ、嫌なたとえだな…」 「あ、そういう意味じゃないよ。」 「で…

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東京のの字さんぽ六本木編~さよならドラえもん

「下界は暑いね。」 森ビル前からクモの像の脇を通って駅へ行こうとすると、左手にドラえもんたちがライトアップされていました。 「撮り切れない。」 カシャカシャ 「立ち入り禁止なんだね。」 ロープが張ってあります。 「かがんだら一緒に撮れないかな?」 「やってみて。」 カシャ 「何とか撮れたよ。プーとリコはいい?」 「私はいいや。」 「私…

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東京のの字さんぽ六本木編~地球を回そう

水槽の横で大きな地球儀が輝いていました。 「何これ?」 「触っても何ともなんないね。」 「体重をかけて押すと画面が回ります。」 「ググーッと。回ったけど、だから何なんだ?」 「知育教材なのかもね。」 「オブジェとして綺麗。」 カシャカシャ 「花火があったし、展望回廊人多いね。」 「東京タワーと撮るのは大変そう。」 「いいよ、さっき撮ったから。」 「9時3…

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東京のの字さんぽ六本木編~お魚さんたち

(この魚、なんかミミに似てない?) 「わー。可愛い。」 カシャカシャ 「フグかな?」 「ハリセンボンだって。」 「アハハハ。ミミにそっくり。」 「アッハハハハ。」 ブフッ クスッ 「あー、ウケル。そう言えばミー、足利で貰った金魚は結局どうしたの?」 「とりあえずバケツに入れて庭に置いてるの。」 「うちにいらない瓶あるからさ、今度あげるよ。」 明…

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