極寒の見晴らし台で待つ間暖かいものを飲もうと、マイクロストーブを持ってきました。
「まず、お湯を沸かしてみよう。クー、ココア飲みたいって言ってたよね?」
「あ、テーブルの上はよせよ。」
「全然危なくないよ?座ってやったら楽なのに。」
クーがどこかからブロックを持ってきて、その上でやることに。
「初めてだけど、純正品だから大丈夫だよね。」
最初通販で激安のを買っ…
大山の見晴らし台から東京方面の夜景が見れます。
「スカイツリーと東京タワー、あった。」
クーはカメラのズームで見ています。
「どこ?」
「あっちの地平線の方。」
指差してくれてもミーには見えません。
「あ、肉眼でもうっすら見える。」
「ほら、ミー。ブチさんも。」
カメラの液晶で見せてくれます。
ペコリ
「私、双眼鏡持ってきてたんだった。」…
切り株から10分足らず、5時10分前に見晴台へ。
「あそこで休む必要なかったかな?」
「でも結構長時間歩いてたからね。」
「30分程っていうのを1時間弱か・・・。」
「深夜ですし。」
「ゆっくり行くのがみさんぽだよ。」
真っ暗な見晴台には数人先客がいて、熊鈴がチリチリカラカラ鳴るのが聞こえてきます。
並んでいる大きいテーブル席の一番右端にとりあえず荷を下ろします。
…
見晴台ハイキングコースに入って小一時間。
「涼しくてあんまりバテないなあ。」
「そう?ふう・・・。」
「そろそろ休憩した方がいいかも。」
ちょうど切り株が一つ。
「クー、座んなよ。」
「ミーが座りな。」
「もう、カッコつけなんだから。どっこいしょっと。」
「ブチさんは疲れてないですか?」
フルフル
「オヤツにしよっか。」
みんなでガサゴソ行動食を取…
比較的なだらかなハイキングコースですが、「滑落危険 足元注意」の警告もあります。
「でもさ、崖際にロープも張ってあるし、そんなに怖くないよね。」
「けっこう反射板もついてるしね。」
「楽な登山だー。」
と思ったら、少し急な登りや岩場もあります。
「でもさ、昼間ならストック無しでだいじょぶそうだよね。」
「ミーは山には必ず持ってって。」
スチールの橋から5、6…