五条大橋の先から河原に下ります。
(近所の人かな?)
ベンチで声高に電話をする人一人。
「座るとことかあるんだ。」
「河原には大抵あるよ。」
上流へお散歩。芝生でハトとスズメが何かついばんでいます。
「平日昼間は人が少ないね。昔クーと散歩したとき人多かったけど、夕方だったかな?」
後ろから、ジョギングの人。
「カモだ。」
カシャ カシャ
…
「こっち行くと鴨川みたいだね。」
光源氏の榎の裏から鴨川べりへ出ると、小さい石の祠があって、細道が下流へ続いています。
「これ、何かいいね。有名じゃないみたいだけど。」
カシャ
苔むした祠。扉は閉まり、卍のマークがあるだけです。
「あの五条大橋を渡って、川沿いを上ってって、まず祇園ね。」
引き返し、大通りに出てから五条大橋へ。
「6車線もある。」
…
薄らと流れる高瀬川に沿ってお散歩。区民誇りのアラカシや船廻し場跡などを眺め、鴨川の五条大橋の方へ近づいていきます。
「雨あがったかな?」
「さっきの木より大きいね。」
カシャ
「光源氏のモデルが住んでた跡地の木だって。」
「京都ってそういうとこだよね。」
「貴族文化のね。」
「昨日のおいなりさんは貴族って感じだった。」
「昨日も言ったけどさ、お気に入りの古い料…