通りは混んできました。
「回り道、回り道。」
「晩飯の買い出しかー。」
「ミドリん家、今晩あの餃子?」
「おー。かーちゃんに連絡せんとなー。」
「私も餃子にしようかなあ。」
「ピンクのバラきれーだなーーー。」
通りに戻ると、
「あ、お豆腐屋さんの辺り、ちょっと混んでるね。」
「ちょっと待つかー。」
「・・・。行くしかないかな?」
「よーし突っ切れー。」
…
無事お詣りを済ませ。
「向こう人多いなー。」
「回り道しよう。」
「庭木が青々してんなー。」
庚申塔の向こうに青果店。
「あ、ちょっと待ってて。バナナ食べたい。」
お客さんが増えてきます。
「ミー、密になるぞー。」
「あ、ほんとだ。お待たせお待たせ。」
「この辺の店繁盛してんなー。」
「国産中心みたいでバナナは無かったよ。」
…
正確に梅畑かは分かりませんが、そこから真っすぐ。
「あった!」
「おー!後光だー。」
「ちょうど西日がねえ。」
「小さいけど神々しいなー。」
「見つかって良かったあ。ミドリが先にお詣りしなよ。」
「おー。」
キョロキョロ
「お賽銭箱ないんだー。」
「あ、そうなんだ。」
二礼
パンパン
一礼
明日は「別の道から帰ろう」で…
(ハァ・・・。ミドリせっかく来てくれたのになあ・・・。)
分かれ道まで戻って来ました。
「ど・ち・ら・に・行・こ・う・か・な、カ・ミ・サ・マ・の・・・」
「ちょっと待ったー。」
「ん?ミドリが決める?」
「天神様だから梅林のそばじゃねー?」
「ええーっ!そう言うアレかなあ?」
「行くぞー。」
「まあ、そっちかも知れないけどねえ。」
「あっちにあったら持ち帰り餃子…
「マップに出て来ねーなー。」
「検索、検索。」
「わー!保谷天満宮じゃなくって谷保天満宮ばっかー。」
「え?うちで検索したら出て来たよ。」
「スマホは違うのー。」
「そっかそっか。じゃ、適当に歩いてみよっか。」
「元々テキトーだろがー。」
「ハハハ。見つかんなかったらゴメンね。」
なんとなく右折。
「おー!うっそうとしてきたなー。」
「神社でもありそうだねえ。…