サイクリングロードを進むと、
「あら、橋に繋がってるのね。」
「多摩湖橋だよ。」
「多摩湖、多摩湖。」
「あれが多摩湖ね!」
「あれ?ここ歩道橋?」
「そうなの。あっちが橋だよ。」
「そっかあ。」
「ここからの方が多摩湖がよく見えると思う。」
「高さがあるからね。」
「そっかそっか。」
カシャ カシャ
明日は「橋から見えるもの」です。
軽いアップダウンが続きます。
「あ!」
「なになに?」
「にんべんが抜けてて・・・」
「歩行者憂う?」
「アハハハハ。」
「おもしろいね。」
「撮って撮って。」
カシャ
「ネタになったね。」
「なったなった。」
明日は「歩道橋の上から」です。
メットライフドームが見えてきます。
「プーがライオンズファンだったら近くていいのにね。」
「いちおう応援してるよ。優勝セールがうれしいからね。」
「私も私も。」
「西武線沿線だとね。」
「プロ野球ファンって言えばさ、お義母さんの告別式で「大のジャイアンツファンでした」ってアナウンスが流れてさ。」
「アナウンス?」
「葬儀社の司会がスピーカーからね。」
「そういうのもあ…
「今クーとは会えないから、みさんぽがお散歩の代わりなんだあ。」
山口観音を通り過ぎ。
「クーさんがミーの大学受験の体力づくりに散歩をさせたって言うのはグッドアイデアよね。みさんぽの記事にすればいいのに。」
ミーとクーは予備校で出会いました。
「そうだった、そうだった。」
「ランニングや水泳じゃ負荷がかかり過ぎちゃう人には散歩がいいよね。」
「そうなのそうなの。ジム…
山口観音の山門と塔が見えてきます。
「ゆっくり景色が変わっていくのも楽しいものね。」
「そうだね。1人だとついジョギングになっちゃうけど。」
「なんかさ、母と散歩するようになってから、食事だけの時より仲良くなった気がするんだ。」
「なるほどね。会話にばかり集中してると張り詰めちゃうかもしれないわね。」
「・・・。」
「プーもさ、そのうちお母さんとお散歩できるといいね。あ、…