開いた引き戸からおソバの香り。
チリはスマホ、ミーはアイパッドミニを見ています。
(Wi-Fiあってよかったあ。あ、エビの香り!エビの香り!)
プーがちゃぶ台を据えに。
チリはサッシを開け。
“服でつかんで開けたわ”
“ヒンヤリヒンヤリ”
ちゃぶ台に年越しそばの盆。
器と箸は各自の。
“どうぞ召し上がれ。”
“いただきます。”
“ミー、足…
順番に手洗い。
ミーとチリはキッチンペーパー・ゴミ袋持参。
チリは座布団にクッションカバーを掛け、
ミーはシュラフをキッチンの隅に。
“ミー、おソバ茹でるから部屋に行ってて。”
“プー、つまらないものですが・・・”
風呂敷を開いて受け取ってもらいます。
手渡しを避けるルール。
ミーは鯖カレー。
チリはコシヒカリ。
“叔母が新潟なの。”
“いいなあ…
大晦日夕方、小手指。
「初日の出の待ち合わせって真っ暗闇になっちゃうって忘れてたよ。」
「ソロキャンプお泊りを試せるいい機会だね。リコは大変だけどゲームみたいって言ってたよ。」
「狭山湖って県境なのね。」
「所沢市も東京みたいなもんだよねえ。」
「県境とかよりソーシャルディスタンスが大事だと思う。」
プーのアパートに自転車を停め。
「ようこそ。ソーシャルディスタ…
大晦日、夜。
“ソロキャンプお泊りって言っても、私は寝ないかも。”
小手指のプーの家。会話はメール。
“ミー、寒かったら交代してね。”
ミーはキッチン。プーとチリは8畳間の端と端。
“シュラフを試したかったからさ。アルミの防寒シート被るとめっちゃ暖か!”
元日朝6時。
「行こうか。忘れ物に気をつけてね。」
カラスがカーカーお見送り。
…
元日、朝6時半。
「堤防の上は人がいっぱいね。」
狭山湖東岸。
アハハハ
アハハ
オー!
ワー!
「盛り上がってるねえ。」
「今日は富士山もよく見えるだろうね。」
サク サク・・・
「あ、霜柱!」
ヴォーー
「ヘリだ。」
ミーはスケッチしながら撮影。
「手袋なしは辛い。」
6:45
「下も少し人が増えたね…