ふたたびサイクリングロード。
「わあ、多摩川青い青い!」
「写真?キー、ストップ。」
「あっ、倒れちゃう倒れちゃう・・・わーっ!」
ガッシャーン
「痛い痛い!」
「骨、大丈夫?」
「救急セットあるけど・・・」
「や、肘ちょっと打っただけ。」
薄皮一枚むけていました。
「もう!降りてから撮りなさいよ。」
「カゴの荷物重くって、自転車引っ張っても手が…
アカシア通りを進むと多摩沿線道路になります。
「怖い怖い」
「ごめんね、サイクリングロード出ちゃって。」
「川崎市に入ったわ」
「よそ見できない!」
数分後
「川の方に降りれるみたいよ。」
「階段じゃん。」
「こっちに坂があるよ。」
「よかったあ!向こうの橋はくぐろうねえ。」
「何橋だろう?」
「電車が通ってるわ。京王線?」
京王相模原線です。
…
また橋が見えてきました。
「足利のあの橋に似てるねえ。」
そちらは三連アーチ橋です。
「「あの橋」なんてないわよ。」
「いじわる!いじわる!・・・中橋?」
「よく覚えてるじゃない。」
「中橋と渡良瀬橋しか覚えてないだけなんだけどさあ。」
橋の入口は稲城多摩河原交差点。
「これは多摩河原橋。この先、川崎市だよ。」
「わーい!着いた着いた!」
「まだ2…
多摩川サイクリングロード。
「海から29キロ地点ね。」
「ええっ!30キロ地点からまだ1キロ?」
1キロに30分かかっています。
「ゆっくりでいいよ。チェックインまで6時間以上あるから。」
「ちょっとストップ。ヘルメット取ってフードかぶる。」
「まだ冷えるわね。」
「ヘルメットの上からマフラー巻いても寒くってさあ。」
「それ、中になにか被るんじゃなかった?」
…
「ああ、あったまったわ。行きましょ。」
「もうちょっと、もうちょっと!」
「青だよ。」
「行ってるわよ。」
エルとキーはサイクリングロードへ。
「お見合い画像持ってきたのよ、後で見てね。」
「うん・・・」
「独身が多いから選び放題よ。」
「ミー遅いね。」
ミーは横断歩道の向こうです。
「ミー、どうしたの?」
「信号待ってんの。」
「押しボタンだよ。…