「シロ君は結婚してほしいみたいだけど。」
当人同士は乗り気でないミドリとハルの縁談。
「わりと真面目な人なんだって。」
「アイツは無いわー。」
「デリカシーとか。」
「そーそー。」
「でも、ミドリ…」
「んー?」
「ひとりは寂しいよ。」
「…」
「夜中に物音するとすごく怖いの。」
そのあとぶらぶらと桜を見たり。
明日はプロローグです。
勝手口から飛び出したミドリは電車でチーのアパートへ。
「そんなサンダルで!?」
「いきなりゴメンなー。」
「ルイボスティー飲む?」
妻子持ちになってしまった昔からの恋人のために色々揃えてあるのです。
「ミドリが頼って来るなんて。」
「逃げて来ちゃってさー。」
「あ、お見合い?」
「抜きうちなんて、ひでーよなー!」
「ハル君じゃちょっとね。」
ハル君から…
スナックおしどり。
「こんばんは。」
「いらっしゃい…」
「あ〜!」
カウンターにハル君が。
「ちょっとナナ!」
「クニちゃん、自分でやるからいいよ。」
「すみません。」
店の外へ。
ドキドキ
「冷やかし禁止。」
「マミさん、レッサさんの野沢菜!」
「あ、どうぞ。」
マミさんとナナちゃんは逃げるように戻り、豆腐処で晩ごはんにしました。
…
あのあと、本当にやって来たマミさん。
「忙しいんじゃないんですか〜?」
「今日ぐらいいいじゃん。」
桃園川緑道をお散歩。
「いい夜だ。」
「そうですね〜。」
「スナックおしどりって行ったことある?」
「通りかかったことしか〜。」
おしどりに近づいて行くと、カラオケと笑い声が聞こえてきます。
「やっぱ怖いね。」
「じゃあ、またうちで食べて行きますか〜…
お花見後の夜も更けて。
「どっと疲れてくるねえ。」
「筋肉痛ぅ。」
「あ、濡れ手ぬぐいで顔冷やそうかあ?」
「シートマスク持ってきたぁ。」
メーはミーのとこに泊まり、翌日。
「起きてぇ。」
「う〜ん… ひとりで行けばさあ…」
ウェットティッシュでミーの顔をゴシゴシ。
「わかったから、わかったから!」
モーと新宿で待ち合わせ。
「久しぶり…