すぐ先に上富のバス停。
「直売発見!直売発見!」
「むさしの自然農場… CLOSE…?」
「えっ!? 車いっぱい停まってるしさあ。」
「あの部門だけかな?」
OIMO café の café が隠れていて。
「どうしよっかあ?」
「あんまり調べてないんだ。」
「ゴメン、ゴメン。」
「マップとか…」
「あるでしょ、あるでしょ! ゴーゴー!」
緑深いい…
小規模な迷子から上富交差点へ。
「上富、上富! 三富の上富だからさあ。」
「いも街道って書いてあるね。」
「けやき並木通りの一部がいも街道でさあ。」
上富から南半分見逃していると気づかずに。
「雰囲気あるね。」
「キーとマサやんてさあ、こういうとこで農業やってる感じかなあ?」
「マサ君は長男て柄じゃないね…」
「今どき長子相続って訳でもさあ。」
「老後に畑を…
秋分の連休明けて。
ピンポーン
「いらっしゃい、いらっしゃい!」
「起きてたんだ。」
「夜うたた寝した後さあ、ずっと起きててさあ。」
10時の前に10時のお茶を。
「プー、忙しそうだね…」
「忙し屋の働き者だからねえ。おばあちゃん家ももうきれいに見えたけどねえ、まだ片付けるってねえ。」
「道わかってる?」
「田無辺りまでいつもと同じだしさあ、所沢も慣れて…
仲秋のみさんぽグループチャット。
“というわけでねえ、フクちゃんの賄いレパートリーにねえ、インスピレーションをねえ。”
“秋の味覚散歩ね。”
“さつまいも…?”
“さすがキー!さすがキー!”
“川越もすっかり人気だよね。”
“わりと川越に近いんだけどねえ…”
“もしかして、世界農業遺産に認定された武蔵野落ち葉堆肥農法の地域かしら?”
“あ、そうだった、そうだった! そ…
電話の続きに戻ります。
「フクちゃんが胃袋掴んで一件落着かあ。」
「そんなに単純じゃないでしょ、ミーじゃあるまいし。」
「あの一番ガラ悪い人がさあ、元カレの工場の人だっけ?」
「そっちじゃない方が元カレ製作所から来てるのよ。」
出向という形で助っ人に。
「一番ガラ悪い?の方は、アクションシューティング?ゲームでハル君にひれ伏したのよ。」
「すごい、すごい! でも…