「なんだか急に2社も増えて。」
「モテ期ね。」
「あげまん?あげまん?」
「レイさんとの約束が先だけどさ、君には嫌な風向きになったよね?」
「終わり良ければ全て良しです。自国第一主義が世界経済にマイナスではない筈。」
「ハル君個人の負担がですな。」
「他の社員までレイさんみたいな人じゃないんだ、分かってるだろうけど。」
「……」
「なんかねえ、MTGって感じですねえ。」
…
鳥居越しの初日もパシャリ。
「では御社の方のお話も、もう少し具体的にですね。」
「実は僕に決定権は無いんだけどさ〜。」
「アハハハ!」
シーン…
「ねじ込めるんじゃないですかな。」
「現行のスタッフで回せているから、難しく考えなくてもさ。」
「あれっ?じゃあ人足りてるみたいですけどねえ。」
「ギリギリではダメなんだな。」
「そうよ、不測の事態にどうするの?」…
「ヘッドハンティングって、うちのオーヤマ君もされてたっけ。」
「あの人もねえ、そろそろフクちゃんを諦めないとねえ。」
「そういうスキじゃないって。」
「どうかな〜?」
「アットホームな工場なんです!」
「工場の方はさ、リモートでいいよね?」
「当面の間は。」
「働き過ぎにならんかな?」
「私がさせません!」
「ヒュ〜ヒュ〜!」
明日も続きます。
「うちも中間管理職が不足しててね〜。」
「僕とハル君で入れ替わるという手も。」
「帰ってくんの!?帰って来んの!?」
「職種が違うし!ハル君にアメリカは合わなんじゃない?」
「うちは日系だから、ある程度は。」
「そのようなお話、今度のプレゼンは絶望的って事なんですね。」
「ヤダなあ!」
「そのレベルではこちらでもですな。」
「FAみたいな?」
「阪神の大山もFA宣言して…
「ハル君。」
「はい。」
「レイさんと僕と、どっちがいい?」
「え?」
「ええっ!?」
わあっ!
「日が昇りましたよ。」
「パパ、フェイスブック更新するんでしょ?」
「マコちゃんが撮ってよ。」
「背が高い方がですねえ。」
「ああ、みんな上から撮ってるか。」
明日も続きます。