きものさんぽ~襟芯の話

画像のようにうなじを出して着物を着るときは、襟芯を入れて半襟に張りを持たせると半襟がきれいな弧を描きます。
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ミーアイコン.jpg「私は襟芯も入れてないんだ。」
二ー アイコン.jpg「襟芯って何?」
ミーアイコン.jpg「半襟の中に入れる細長い板で、素材は色々。プラスチックとか。おばあちゃんの着付け教室ではカレンダーの紙で作る方法を教えてた。」
二ー アイコン.jpg「おばあちゃん着付けの先生だったの!?」
ミーアイコン.jpg「うん。ちゃんとは習ってないっていっとかないとおばあちゃんの恥になるけどね。」
二ー アイコン.jpg「紙で作ったらタダだね。」
ミーアイコン.jpg「うん。襟芯は安いんだけどね。」
二ー アイコン.jpg「入れたほうが良いの?」
ミーアイコン.jpg「うなじを出したり、半襟をたくさん見せるときはないと困るだろうね。」
二ー アイコン.jpg「じゃあ、襟芯を入れないメリットは?」
ミーアイコン.jpg「半襟を縫い付けなくて済むとか、胸の所がごわごわしないとか。あと長く旅行する時に疲れないように襟芯抜いておく人もいるんだって。」

浮世絵なんか見ると、半襟がゆるっとしていて襟芯の歴史の浅さが分かります。江戸時代は着物の裾を今よりひらひらさせて着ていたから、半襟もひらひらしている方がバランス取れるのでしょうね。
現代のかっちりした着付けの中では必須アイテムとなっている襟芯。でも普段着のきものさんぽでは、なしでも済むんじゃないかなと私は思っています。

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次回はデパート呉服売り場の初売りをご紹介します。

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