餌をまきながら進むゆ~みんフック号にカモメの群れが付いてきます。
「なかなか寄って来ないわね。」
「私も手からあげたかったけど、もういいや。」
ミーとエルがかっぱえびせんをどんどん投げる横で、マカコはかっぱえびせん1本差し出し、じっと待っていました。
「カモメさーん。」
「茶色いトンビが混ざることがあります。トンビの鋭い爪でつかまれるとケガするので気を付けてください。」
「えー!」
マカコは大事に持っていたかっぱえびせんを思わず放り投げてしまいました。
「今日はトンビいないみたいだけどね。はい、最後の1本。」
「ありがとう。そーれ。」
マカコがかっぱえびせんをポーンと投げると、1羽のカモメがダイレクトキャッチしました。
「ナイスキャッチ。」
「やったー。」
「すごい、すごい。」
乗客の餌が無くなると、カモメの群れは海の向こうに小さくなっていきました。
「バイバーイ。」
明日は「弁天様がいる島」です。
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