「じゃあ、私が先頭になるね。」
地面から少し高さのある木の階段が、逢ノ峰の上の方までずっと続いています。
「手すりがなくて怖い。」
「段の隙間から地面が見えるのも怖いね。」
「ストック持ってて良かった。」
木でできた階段なので、少し傾いているところが多く、ストックをよりどころにすると安心感があります。
「ストックなしで大丈夫?」
「余裕、余裕。」
しばらく登ると、段の下の地面にクマザサが茂っているところもありました。
「下に葉っぱがこんもりしてると怖さが薄れるわね。」
「これでも落ちたら痛いだろうけど、気持ち的にね。」
「土ばっかり見てるより、植物に囲まれてる方がなごむな。」
「これさっきソフトに入ってたやつだよね。食べ物って感じしない。」
「実が食べれるよ。野麦峠の野麦ってクマザサの実のこと。」
明日は「振り返ると弓池」です。
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