東京のの字さんぽ～元旦朝の富士山

「そろそろ富士山見ようよ。」

展望回廊をゆっくり下って行くと、隅田川の上の方に富士山が見えました。

「富士山、ピンク色に照らされてて綺麗だね。」
「わ、日の出の残像で見えないや。」
「ほら。」

クーがカメラのモニターに映った富士山を見せてくれました。

「肉眼でも見たいから、収まるまでちょっと待っててね。」

照り返しのピンクが、だんだんオレンジ色になって行きます。

「ビルも綺麗な色に染まってるね。」
「暗いうちから日の出後までずっと綺麗だよね。生の絶景を見てると、風景画の存在意義を考えちゃうよ。」
「描く意味は考えた方が良いんじゃない？」
「頑張ったことは後で絶対役立つって、お祖母ちゃんが言ってたよ。」
「うん。頑張るけどさ。」
「今日は富士山見えて良かった。今年はツイてそうだ。」
「マキさんと府中競馬場言ったときは見えなかったな。」
「それにしても競馬場って広いんだね。この前大井競馬場行ったときビックリした。」
「府中競馬場と比べるとちょっと小さいと思った。」

明日は年末に戻って「浜松町北口から」です。