ミーの天城越え~遠ざかる恐怖

本谷林道の手前で(1).jpg


少し進むと、林道との分岐点に差し掛かりました。

ミーアイコン2年目.jpg「ベンチあるけど、休んでいられないね。」
プー アイコン.jpg「さっきあいさつした人は、先に行ってもう見えないし、バスは諦めた方が。」
ミーアイコン2年目.jpg「でも日が暮れても困るし、ブチさんが行けそうなら先急ごう。」
ブチ.jpgコクリ

段差のある細い道をさらに下りていきます。

プー アイコン.jpg「ミー、左側滑りそうだから、右側から下りた方が良いよ。」

木の左右に道ができているところがあります。

ミーアイコン2年目.jpg「わかった。」
プー アイコン.jpg「違うよ。ミーから見て右側。」

ふと見上げると、空が薄暗く感じました。

ミーアイコン2年目.jpg(怖い道だけど、早く下りなきゃ。)

頑張って下りるものの、4時を回ってしまいました。

ミーアイコン2年目.jpg「ごめん。もうバス間に合わないや…えー!こんなの下りるの?」

プーとブチさんが待っていたところにはハシゴがかかっています。

プー アイコン.jpg「私が先に下りるね。」

プーはさっと下りると、ブチさんの荷物を下で受け取りました。

プー アイコン.jpg「怪我してる左手は使わないようにしてください。」

ブチさんは右手で梯子をしっかりつかんで、一歩一歩下りました。

観光客.jpg「こんにちはー。」

ミーがもたもたしていると、後ろから人がやってきました。

ミーアイコン2年目.jpg「あ、私、時間かかるんで、お先にどうぞ。」

前向きにヒョイヒョイと二段ベッドの階段みたいに下りていきました。

プー アイコン.jpg「ミー、ゆっくり下りたら大丈夫だから。」

ハシゴにギュッとつかまって、後ろ向きに下りました。

ミーアイコン2年目.jpg「あー、怖かった。さっきの人凄かったね。」
プー アイコン.jpg「真似したら危ないよって言おうかと思ったけど…。」
ミーアイコン2年目.jpg「するわけないじゃん。あの人ストック持ってなかったね。」
プー アイコン.jpg「上級者っているんだね。」

山の仕事なんて無理だな、と思ってしまったプーでした。

エルアイコン80524.jpg


天城山 部分9.jpg


明日は「ほっと一息」です。

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