芝生広場を少し下ると、椿の大木の陰にテーブル席があります。
「もうちょっと下まで行きたいわー。」
「あとでここで休もうぜ。」
良い風に吹かれながら芝生を下りていくと、ソテツの葉がザーッと騒ぎました。
「こっちのベンチ、海が良く見えるねー。」
「座ってくか。」
「伊東も南国だと思ってたけど、大島は凄いわー。」
「すげえな。」
「ハワイも憧れるけど、椿と桜があるとホッとするわねー。」
ホーホケキョ
「ミカコが独り立ち出来たら、また来たいわー。」
「孫のために貯金したいけどよ、大島くらいならまた来れるな。」
正午になり、民謡のメロディのような時報が鳴りました。
「そろそろ行くか。」
「あ、さっきつぼみだった桜が2・3個咲いたよー。」
明日は「島の思い出」です。
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