キラキラしている夜の隅田川をお散歩していくと、そよっと涼しい風が吹いてきます。
「月が首都高で隠れちゃったなあ。」
「そのうちまた見えるんじゃない?」
浅草を過ぎると、ベンチで夜を明かす人がみられるようになってきました。
「やっぱ夜女2人で散歩できるようなとこじゃなかったね。」
「うん、ちょっとね。」
「まあ、ジョギングの人よりホームレスの方が怖いって思うのも偏見かもしれないけど。」
「夜のお散歩も楽しいけど、なかなか気軽にはできないものだね。」
「ジョギングも男の人ばっかだよね。あ、壁画がある。」
「シーッ。」
その下で寝ている人がいました。
ミーも声を落とします。
「この浮世絵、卒業制作ってすごいね。」
「上手だね。お散歩が楽しくなるよね。」
さらにお散歩していくと、川沿いの地図で両国まで来たとわかりました。
「もうすぐ10時半だけど、まだジョギングの人いるね。」
「そうだね。ほら、柵に相撲の決まり手があるよ。」
「わー。」
明日は「行き止まり」です。
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