「梅園は裏にあるみたいだね。」
小走りになるミドリ。
「咲いてるー!」
追いかけて行ったユリ。
「ちらほらと咲く花よりも満開の笑顔〜。」
「ミドリ、花に顔近づけて。」
カシャ
「これなら元日でも少し咲いてそう。早いって言われてる荏柄天神社より早いんじゃないかな?」
「いい香り。」
「おおー。」
興奮してうろちょろするミドリ。
「さすが道真公のおばさんちだー。」
「ミドリがおもしろい。」
カシャカシャ
みんなで咲いている梅を探しながらお散歩。
「満開の時に結婚式したらステキだろうねえ。」
「ここでもいいんじゃない?」
「もーそれはいいってー。」
「ミーかミミがすれば〜?」
「いや・・・クー責任者になっちゃって、しばらく帰ってこれないんだ。」
「うちもこれから大変だから。」
「じゃー私とユリが結婚すっかー。」
「アハハハハ!」
「ターンタタターン、ターンタタターン・・・」
腕を組んで婚礼の合唱を歌いながらマーチ。
「アハハハハハハ。」
もう4時。他には誰もいません。
明日は「道明寺のお稲荷様」です。
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