2月末のこと。
「もしもし、プー?トイレットペーパー買えた?」
「買い置きがあったから大丈夫。心配してくれてありがとう。」
「こっちはお父さんも元気よ。」
「良かった。」
「いいお話があったんだけど、こんな時じゃなかったらねえ。」
「お見合いはしないよ。」
「ミドリさんよ。知人がみさんぽ見てね、弟さんにミドリさんが丁度いいって言うの。」
「そんな、親戚でもないのにお節介おばさんみたいなこと言って・・・。」
「あら、お節介おばさんて親戚とは限らないわよ。コロナが収まったらこっちの天満宮でお会いしてみて。道真公の御三男が建てたのよ。」
「そんなこと言ったらミドリを困らせちゃうから。」
「別に困らせないわよ、上司じゃあるまいし。急がないから、伝えるだけ伝えておいて。」
明日は「プロローグ中編」です。
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