玉砂利に足を引きずり歩きます。
(なんか言わなきゃ!なんか言わなきゃ!)
エルを盗み見ようとしたら目が合ってしまい、慌てて視線を逸らします。
(ミー、お茶店にも反応しないのね。)
「ううっ…」
ミーは泣き出してしまいました。
「泣くほど変なことかな?」
「それは違うんじゃない?」
「私、役立たず、役立たずで…」
「役になんか立たなくていいよ。」
「ミー、お腹すいてるんでしょ?ベンチで歌舞伎揚でも食べなさいよ。」
「チリ紙持ってる?」
「持ってる。」
ボリボリ音と甘辛味に悲しみもとけてゆきます。
明日は「残りの七福神へ」です。
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