エル達は真っすぐ旦那さんの実家に向かい、年始の挨拶をしました。
「疲れたでしょう。泊まって行ったら?」
お節を食べて、旦那さんと双子ちゃんはぐっすり眠りました。
「なるほど。」
キッチンで夜のお茶です。お見合い相手を紹介してもらった手前、キーの事情を話すことにしました。
「私が少し強引でした。ひとまず、お見合いは置いておいてください。」
「そうね。キーさん、カミングアウトして下さってよかったわ。」
「はい。」
「昔だったら、そういう方でも我慢なさってたんでしょう、きっと。」
「……」
「今はそういう時代じゃないんだから。」
「はい。」
2人で昆布の素揚げをバリバリ噛み締めます。
明日もエピローグです。
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