「上から見るイルミもいいでしょうね。」
「あー、さっきロープウェイで感動してさー!」
「ああ、ロープウェイ… キレイだった気が…」
「ミドリとカメ先生、ロープウェイで降りるんでしょ?」
「オレの乗車券、往復だしー。」
「ご一緒してよろしければ…」
「もちろんですよー。」
「怖いですよ?怖いですよ?」
恐怖感はよく覚えているミー。
「吊り橋イベント発生かしら?」
…
坂の途中でベンチへ。
「つかれたー!」
「汗ばむわぁ…」
「上着置いて来てよかったあ!」
「キツかった…」
「ハァ…」
深く息をつき、しばし無言に。
(元気な音楽鳴ってるなあ…)
ガタガタガタ…… ジェットコースターが上って行き、
キャーーー!!
「アハハ!」
「悲鳴も遠ざかって。」
明日も続きます。
ジェットコースターとフードステーションの所まで上って。
「あそこ、あそこ!」
「ペットボトル置いてある。」
「えーっ!」
「来んのかよー?」
「向こうにも席があるようですよ。」
「フクさん、何か食べますか?」
「帰りにどこか寄りましょうよ。」
「カメ先生、どーしますかー?」
「私は駅で蕎麦でも…」
「いーですねー。」
「ミドリとカメ先生、一緒に帰るんでしょ?」
…
坂を上って行きます。
「クレーシルバーの手作り体験、リニューアル後も残ってたんだなあ。」
デコバルーンの隣にストーンハウスの立て看板がありました。
「作ったの?」
「作った、作った!」
「ジュエルミネーション2015〜ハンドクラフト編」、ちょっと古いですが…。
「あー、カップルがおそろの作ってたってやつー?」
「そうそう!」
「若いわぁ…」
「以前の…
トンネルを抜けて。
「ああっ!ジュエルミが!ジュエルミが!」
「切り売りしてんなー。」
クリスタルバルーン(単三電池使用)、1500円。
「キレイね。」
「あ、フクさん、どれがいいですか?」
「ヒューヒュー!」
「大人がこんなのハシャギすぎよ。」
「そっかあ…」
「気にすんなー、買っちゃえ買っちゃえー。」
「だってさあ、クーが怒るしさあ。」
「怒るね。」…