階段を下りて行きます。
「こんなの自分には無縁なものかと思っていました。」
「若いか家族連ればっかですもんねー。」
「俺達、謎のグループじゃないか?」
「暗いし、そんなに目立たないでしょ。」
「香りは引き立つよねえ。」
「あー、フクちゃんなー!」
「いい匂い、いい匂い!」
「ウフ、ただのシャンプーよ。」
明日は「群馬で見たような」です。
噴水ショーを後に。
「ちょっとミミ! 破談になっちゃったよ!」
「うん。」
「カメ先生もいいけどさあ。」
「でも…」
「そりゃさあ、本人同士のさあ…」
「仲直りできてよかった。」
「そうだけどさあ。」
「撮影すればその場でもらえまーす。ご利用下さーい。」
明日は「群馬で見たような」です。
感動的なインストロメンタルに変わってフィナーレです。
「ありがとなー。」
「おう。」
「実はなー、さっきのドリンクみんなに振舞ったついでに謝ろうと思っててなー。」
「そっか、そっか。」
「色々スマンなー。」
「いや…」
「では、スッパリと縁談は終わりということで。」
(あー…!)
「幸せになー。」
「ミドリもカメ先生と仲よくね。」
少し水しぶきが飛んできます…
美しい噴水ショー。
「心が洗われますね。」
♪Hold me, hold me, hold me …
「バックミュージック煩悩まみれですがー。」
「ピュアラブ!ピュアラブ!」
「デートスポットだし。」
「チーも彼と来たそうよ。」
「アイツ家族とも来てんのかー?」
「奴がこれを…」
ゴソゴソ
「特典コースターじゃねーかー!」
先ほど終了してい…
流れるプールの噴水ショーへ。
「暗くなった、暗くなった!」
「丁度だったなー。」
しっとりとした洋楽に合わせて「ラ・フォンテーヌ」が始まります。
「平日だと空いてていいわね。」
「入場料だけでこれは凄いな。」
「上着脱いじゃったから寒いし、お尻は冷たいし…」
肝心な時に置いて来てしまう携帯クッション。
「コートお貸ししましょうか?」
「あ、いえいえ、…