堤防の北端へ。
「本当によく見えるわね!」
「遠くにあるのにこんなに大きくって不思議だなあ。」
「地元から見たらこんなものじゃないわよ。」
「チリは登ったことある?」
「五合目あたりはハイキングに行ったわよ。」
「ちょっとハイキングはいいけどなあ。上まではなあ。」
「プーは登頂したいんだっけ?」
「いつかは、って思ってたけどね。」
「ブチさんて人が山仲間なんでしょ?…
堤防は700mほど続きます。
「すいてるからマスク外しちゃう?」
「空気が良さそうだしね。」
「西東京の公園はマスクが義務だったんだよね?」
「石神井公園も。東京だとねえ。」
「あ、富士山があの塔の・・・」
「取水塔だよ。」
「プー、そこに立って。」
カシャ
「一番向こうまで行くと富士山がもっと大きくみえるよ。」
「いよいよクライマックスね。」
…
柵にレリーフがあります。
「コナラだ、コナラだ。」
ドングリの木です。
「この辺は雑木林が多いからね。」
「薪や炭にするために植えていたのよね。」
カシャ
「藤井先生に送ろう。」
先生はブナ科花粉症を研究中。ミーが翻訳を請負っています。
「コナラってブナ科だったのね。」
「伊東でコナラ花粉の調査を手伝いたいって言ってたのに、コロナで残念だね。…
堤防をお散歩。
クワックワッ クワックワッ
「さっきは鳴いてなかったわよね。」
「早朝は水鳥でも寒かったんだね。」
「初日の出待つのって寒いよねえ。日の出はきれいだけどさあ。」
「海とか山よりは楽だったと思う。」
「長谷の海岸のほうが寒くなかった?なかなか日が出なくて。」
去年のみさんぽで。
「そっかあ。でも寒いって言ったら冬の六本木ヒルズの屋上かなあ。」…
狭山湖まで戻り。
「ミー達、さっき石碑を見てなかったでしょう?」
「ごかぜじゅうりょうのあじわい?」
「ごふうじゅうう。ごじついっぷうじゅうじついちうよ。」
五風十雨: 五日一風十日一雨
「・・・ほどよい天気ってことかなあ?」
「農業にね。豊作転じて国家安泰の意味よ。」
「石原元都知事の碑文だよ。」
「五風十雨の味わい・・・。いらした時も今日みたいな天気だった…