菖蒲の板挟みさんぽエピローグ後編2

「血筋で急に萌えるとか嫌んなるわー。」 「元々なんとも思ってなかった人を。」 「そーそー!」 「あるよね、そういうの。私がコーヒーの…」 「コーヒーの人なー!」 オフィスにあるカップ式自販機の業者のことです。 「壊しちゃって優しくされてドキドキって…」 「しょーがねーなー。」 「あの人、異動になってよかった。」 明日はプロローグです。

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菖蒲の板挟みさんぽエピローグ後編

一方、当のミドリはチーのワンルームでまったり。 「女同士で結婚て、どんな感じだろう?」 「ビックリしたー! 急にどーしたー!?」 「ウフフ、ミドリはピュアだね。」 「そーでもねーけどなー。」 「だって清く正しいじゃん。」 「なんもねーだけだわー。」 「居てくれるとお部屋が浄化されそう。」 「オレさー、実は貴族・王族萌えなんだわー。」 「アハハハハハ!」 …

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菖蒲の板挟みさんぽエピローグ前編2

「甘々ストーリーへの不満って言うのはさあ。」 「甘々とは、「世の中そんなに甘くない」の用法でよろしいのかしら?」 「そうだけどさあ! 一義的にはさあ、甘ったるいの意味でさあ。」 「なるほどね、先を続けてちょうだい。」 「一途がいいならさあ、モテない男がいいのにってさあ、思っちゃってさあ。」 「なるほど。それでハル君を推すわけね。」 「それだけじゃないけどさあ。」 「私に言わ…

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菖蒲の板挟みさんぽエピローグ前編

まつりの後、ミー宅で晩ご飯。 「レトルトご飯で悪いけどさあ。」 「時間的に仕方がないし、全く構わないわ。」 「でもさあ、ロマンス脳とか言われてもさあ。」 「あら、その言い方がお気に障ったかしら?」 「そうじゃなくってさあ。」 山安の干物をほじほじ… 「ハーレでも少女漫画でもさあ、ハル君みたいな男は推してないしさあ。」 「そうよね、彼はリッチでもグッドルッキング…

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菖蒲の板挟みさんぽ~帰り道

19時半ばに駐輪場へ。 (わあ、まだ係の人いるんだあ。) しばらく自転車を押して坂を上ります。 「こんばんはー、こんばんはー、」 「こんばんはー。」 「あ! 向こうの道にも屋台出てるねえ。」 「寄りたい?」 「じゃなくてさあ、みんなでさあ、どっかでさあ。」 「土曜だから混んでると思う。」 「私が帰りがてら、お宅のフードロス削減に貢献できるんじゃないかしら?」…

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