「血筋で急に萌えるとか嫌んなるわー。」
「元々なんとも思ってなかった人を。」
「そーそー!」
「あるよね、そういうの。私がコーヒーの…」
「コーヒーの人なー!」
オフィスにあるカップ式自販機の業者のことです。
「壊しちゃって優しくされてドキドキって…」
「しょーがねーなー。」
「あの人、異動になってよかった。」
明日はプロローグです。
一方、当のミドリはチーのワンルームでまったり。
「女同士で結婚て、どんな感じだろう?」
「ビックリしたー! 急にどーしたー!?」
「ウフフ、ミドリはピュアだね。」
「そーでもねーけどなー。」
「だって清く正しいじゃん。」
「なんもねーだけだわー。」
「居てくれるとお部屋が浄化されそう。」
「オレさー、実は貴族・王族萌えなんだわー。」
「アハハハハハ!」
…
「甘々ストーリーへの不満って言うのはさあ。」
「甘々とは、「世の中そんなに甘くない」の用法でよろしいのかしら?」
「そうだけどさあ! 一義的にはさあ、甘ったるいの意味でさあ。」
「なるほどね、先を続けてちょうだい。」
「一途がいいならさあ、モテない男がいいのにってさあ、思っちゃってさあ。」
「なるほど。それでハル君を推すわけね。」
「それだけじゃないけどさあ。」
「私に言わ…
まつりの後、ミー宅で晩ご飯。
「レトルトご飯で悪いけどさあ。」
「時間的に仕方がないし、全く構わないわ。」
「でもさあ、ロマンス脳とか言われてもさあ。」
「あら、その言い方がお気に障ったかしら?」
「そうじゃなくってさあ。」
山安の干物をほじほじ…
「ハーレでも少女漫画でもさあ、ハル君みたいな男は推してないしさあ。」
「そうよね、彼はリッチでもグッドルッキング…
19時半ばに駐輪場へ。
(わあ、まだ係の人いるんだあ。)
しばらく自転車を押して坂を上ります。
「こんばんはー、こんばんはー、」
「こんばんはー。」
「あ! 向こうの道にも屋台出てるねえ。」
「寄りたい?」
「じゃなくてさあ、みんなでさあ、どっかでさあ。」
「土曜だから混んでると思う。」
「私が帰りがてら、お宅のフードロス削減に貢献できるんじゃないかしら?」…