光る腕輪をした子ども達が走って行きます。
「ファンが高じて天神様巡りもしたんですよー。」
「みさんぽで、みさんぽで。」
「それでは太宰府天満宮にも…」
「行こうと思ったらコロナの流行でー!」
「それは残念でしたね。」
「もう正常化なんだしさ、お式は太宰府で挙げればさ。」
「バッ! 気まずいわー!」
「ミーをミドリのサポートに付けたのは失敗だったかしら?」
「素の…
花火のほうから風が吹いて、煙のにおいがして来ます。
「工場勤務でも学歴が気になるもんですかね?」
「親父の代わりに組合に顔出すようになったら、腹立つことむちゃくちゃあって!」
「なるほど。」
「すぐこっちに来てくれって訳じゃないんです。最初は相談役って名目で接待されてるだけで…」
「ハハ…」
「フクさんはもう大乗り気なのね。何度かお会いしてからゆっくり考えてみてもいいんじ…
「では第2問。好きなおにぎりの具は何でしょう?」
ミドリ、カメ[梅]
フク、ハル[昆布]
「あの二組、仲がいいねー。」
(食の好みは調査済みよ。)
グリ、マル[鮭]
「マルちゃん、よろしく〜♡」
アサ、ジミ[小女子( こうなご)]
「こちらも仲良しね。」
「わざとかなあ?」
クニ[明太子]
チー[たらこ]
「じゃあ小女子と魚卵で2、…
「お時間ですので戻って来てください。」
「せっかく楽しくお喋りしてるのに〜!」
「グリさん、今夜だけのつもりなの?」
「会いに行くに決まってるじゃないですか〜!」
チッ
(ちょっとキツい人なのね。ゾクゾクする…♡)
「もうこのカップリングでさあ、ダラダラしてればさあ。」
「またアンタは進行の…」
「せっかく10人も集まったんだから、もう少し可能性を確かめたほうがいいと思…
ミドリは国語教師のカメさんにすっかり打ち解けて、道真愛を語っています。
「流されてからの悲しい漢詩を読んでいると、自分のストレスなんかちっぽけなものに思えて来てー。」
「でもさあ、有名な短歌以外はさあ、そんなに…」
「オマエは何様のつもりだー!」
「ごめん、ごめん。」
またテーブル席へ戻るミー。
「ちょっと怒らせちゃってさあ。」
「見てたわよ。でもあの2人は大丈…