屋根のある大きいほうの足湯は湯けむり亭という江戸時代にあった共同浴場「松ノ湯」を再現したものです。
「満員だね。下の小さいほうの足湯なら座れるかもしれないよ。」
「下の足湯はぬるかったけど、こっちもぬるいのかな?」
ミーは湯けむり亭の温泉をちょっと触らせて貰いました。
「こっちの方が温かい。人気なわけだよ。」
宿の浴衣に羽織の人たちが下駄をカラカラ言わせて通りま…
しばらく湯畑のライトアップを眺めて、色の移り変わりにゆだねていました。
「寒い。湯畑に入っちゃいたい。」
「迷惑なこと言うわね。」
「足湯につかりながら見れないかな?」
「混んでるだろうな。」
「それを確認するのも取材よ。」
「右の方に大きい足湯があるから行ってみよう。」
「途中でお店によって良い?」
「そうね。湯の花は私も欲しいわ。」
色々なお土産があるお店に…
ゴーン
「なんの鐘かしら?」
「ちょうど7時だね。光泉寺の鐘かな?」
御座之湯前広場の向かいにあるのが湯畑です。
「あんまり人がいないと思ってたら、ここに集まってたのね。」
「浴衣の人もちらほらいるね。」
「まだお店開いてる。湯の花買いたいな。」
「それよりまず湯畑のライトアップでしょ。」
人が移動して、柵のあたりが空いたので近寄ってみました。
「わ…
「さてと…。」
ミーがマップを取り出して、湯畑に行く道を探し始めました。
「そこに大きな観光マップあるわよ。」
「このあたりの道がややこしそうだから、マップに書き込まないと。えっと、バスターミナル前の大通りを渡って、駐車場とローソンの間に道がっと。」
「左のトンネルの方は歩行禁止って書いてるよ。湯畑は右を下りて、2つにわかれた道どっちからでも行けるみたい。」
「じゃあ、…
ホテルに戻って温泉に浸かり、17時からの夕食バイキングをいただいてから、ミーは部屋でうたた寝していました。
「6時半になったよ、ミー。」
エルと旦那さんがミーとプーの部屋にやってきました。
「ミーが起きないの。」
「疲れてるんでしょ。置いてっちゃいましょ。」
扉が閉まった音でミーは目を覚ましました。
(わ、置いて行かれちゃう。)
浴衣に羽織をはおり、…