芝生広場から資料館に戻ってきました。
「トイレ行ってくるわー。」
洗面所で水筒をすすいでから、麦茶を作りました。
「ミカコに椿油買ってかなきゃねー。」
欲しいと頼まれていたのでした。
隣の売店へ。
「いろんなのがあるわー。」
「お前も何か買ったらどうだ?」
「私はいいわよー。写真いっぱい撮ったからー。」
「朝、タクシー代浮かせただろ?せっかくだか…
芝生広場を少し下ると、椿の大木の陰にテーブル席があります。
「もうちょっと下まで行きたいわー。」
「あとでここで休もうぜ。」
良い風に吹かれながら芝生を下りていくと、ソテツの葉がザーッと騒ぎました。
「こっちのベンチ、海が良く見えるねー。」
「座ってくか。」
「伊東も南国だと思ってたけど、大島は凄いわー。」
「すげえな。」
「ハワイも憧れるけど、椿と桜があると…
展望台の方へ向かいます。
「コブシも良い香りだけど、椿の香りの方が上品ねー。」
「坂がすげえけど大丈夫か?」
「結構疲れるわー。」
展望台に上ってはみましたが…
「そんなに良い眺めでもねえな。」
「運動になったわよねー。」
「公園自体は悪くねえけどよ。」
桜の広場の木陰を進んでいきます。
「あそこに咲いてるわー。」
「桜はこれからだな。」
売…
温室を出ると、広場の向こうに素敵な東屋がありました。
「ちょっと休んでいきましょーよ。」
「おう。」
「30分くらいしかたってないけど、結構疲れたわー。麦茶飲みましょー。」
旅館で水筒に麦茶を作って来ていたのでした。
「すまねぇな。」
遠くから楽しそうな話声が聞こえてきます。
「良い風ねー。」
「良い所だな。」
「タダなのにねー。」
ピー、ピー…
温室の側にみかんの木がありました。
「1個落ちてるわー。」
「そんなもん拾うなよ。」
「穴開いてたわ。」
温室も無料です。
「香りが凄いわー!」
「すげえな。」
「上品な香りねー。」
奥まで行くとちょっと暑いです。
「温室だと花つきが良いな。」
「花盛りねー。」
誰もいないのでゆっくり写真を撮れました。
「外は涼しいわー。綺麗だったわね…