自転車で青梅街道を少し戻って。
「天神町交差点から北ね。」
「これも天神巡りかー。」
「東京だと色々巡れるよね。伊東を調べたら天神全然無くてさ。」
「そっかー。藤井先生はお元気ー?」
「多分お元気。大きい病気したことないんだって。」
「いいなー。私もかー。」
「ミドリがお中元奮発しろって言うから、パレタスのアイス2セット注文したよ。」
「送料無料にしたかったんだろー。…
6時前に山門を出ると、参詣客が。
(端っこに避けよう。)
「全然来ない訳じゃないのなー。」
「あ、逆から読むと宮野熊って名前みたい。」
「ほら熊さん帰るぞー。」
「はいはい、八つぁん。」
「八つぁんじゃねー!」
「私、熊さんっぽい?」
「熊さん八つぁんてより熊系ー?」
「それってそう言う意味だったっけ?」
駐輪場へ。
ダムダムダム・・・
「向こうで…
「天神様祀ってないのかー。」
「でも天神町で調べてここ知ったんでしょ?」
「ここ小川村の小川さんと天神社の神主さんで創ったんだとー。」
「ああ、そう言うことかあ。」
「ここはここでアリだしー。来てよかったー。」
「ねえ、あの端っこの石碑の中にもしかしてさあ・・・」
「読めんのー?」
「読めないかあ。社務所開いてたらお話聞けたのにねえ。」
「不要不急ー。」
「それ気に入っ…
一本榎のそばに祠があります。
「これ可愛いねえ。キツネちゃんのお家って感じ。」
「こっちはお稲荷さんかー。」
「こっちは何だろ?」
「何も書いてないなー。」
「でも梅紋がないから天神様じゃないよね?」
「あー!」
「なになに?」
「窓の穴は紋みたいなもんかー。」
「自分はダジャレ言うじゃん!」
「ダジャレじゃねー!多分あれ稲粒だー。」
「あ、あのしずく型が?そう…
「天神様どこかなあ?」
「裏行こーぜー。」
社殿の裏へ。
「あ!また御神木。」
「「武蔵野の一本榎」かー。」
こだいら名木百選。
「この辺も武蔵野なんだ。あ、この前国木田独歩の武蔵野、チラっとよんだよ。」
「チラっとって事は挫折ー?」
「そうなんだけど、冒頭に小手指古戦場が出てきてビックリ!」
「えー!気になるなー。」
「ミドリが全部読んで感想聞かせ…