再びチューリップまつり会場へ。
「これ背の低いやつだねえ。」
「うーん…」
道路や畦を散策する人々。
「日陰がなくて嫌んなっちゃうなあ。きれいだけどさあ。」
「この辺で終わりの挨拶にしようか。」
「私撮る、私撮る。」
パチパチパチパチ
「豆腐処の皆さん、ご自宅の方々、ご視聴ありがとうございました。」
豆腐処では。
「あら、終わるとこなの。」
「…
ぐるっと大正土手から根がらみ前水田へ向かっています。
「阿蘇神社です。」
「藤原秀郷手植の椎古木あり」
「藤原秀郷って誰だっけ?」
「別名、俵藤太って言えば分かるかな?」
「なんとなく、なんとなく。」
「平将門を討って出世して…」
「すごい、すごい!」
「足利氏や奥州藤原氏のルーツでもあるんだよ。」
「すごいねぇ。」
「武勇が元になって大百足退治の伝説が生…
昼下がりの豆腐処あずま女。
「プリンない?」
バックヤードから突然パパさんが。
「ちょっとパジャマで出て来ないでよ〜!」
「モモのとこに届いてる。」
黙って戻るパパさん。
「若ーい!」
「若作りなんですよ〜、結婚も早かったですけどね〜。」
「ていうか、豆腐職人さんなんですか?」
「違うんですよ〜、会社クビになってからずっとあんな感じで〜。」
一…
駐車場に向かう車と並走し、
「はい、自転車気をつけてねー。」
小さい交差点を過ぎると、春疾風が。
「わぁ!」
「吹雪いてる、吹雪いてる!」
「大正土手に戻って来ました。向こうに模擬店が見えますね。」
豆腐処では、ミミが野菜売り場へ戻り。
「すいませんね〜、ママって恋愛脳なんですよ〜。」
「旦那さんどんな人?」
「ていうか、気になる。」
バツ!
…
「一方通行のルートを時計回りにぐるっと一周して行きます。」
ピチュピチュ ピュイーピュイー
「のどかだねえ。」
「東京なのにねぇ。」
一方、豆腐処では。
「円満離婚なんてカッコいいですね〜。」
「全然。」
「マミさん…」
「本当は別れたくなかった。」
ガシッ
「別れじゃない。」
「えっ?」
「ちょっとママ〜!」
「愛は終わらない。」
…