「三面大黒天って書いてあったけどさあ。」
「べつに普通だな。」
「嫌な雲が増えた。」
「4時から雨だった?」
「いま2時前だから…」
「平塚まで自転車で1時間半としたら、あと30分で駐輪場まで戻れば。」
「全部は無理だったかあ。」
「五福神だったな。」
「振られないで帰れますように。」
帰りは階段わきの坂道を下りました。
明日も続きます。
本堂の対面に大黒様と屋根付き休憩所。
「ありがたい!」
「どっこいしょっと。」
「ミー、一応お参りなんだけどな。」
「HAHAHAHA!」
「ゴメン、ゴメン。」
「写真撮ってるからな、休んでてもいいけどな。」
カシャ カシャ…
「私達の貸し切りね。」
「けっこう誰もいないものでしてねえ、よっぽど人気のとこでもないとねえ。」
風にさやさや竹藪ゆれて。
…
「開運大黒天」の幟が見えてきます。
「こんな階段かわいいもんですけどねえ。」
「清水寺では大変だったわね、レイ。」
「リー、これからは平地を楽しもうじゃないか。」
「坂道もねえ、ほどほどならねえ、健康にねえ。」
「余計なことを!」
「HAHAHAHA!」
「少々ハードな日程になってしまったようで。」
「すいませんねえ。ついねえ、欲張ってしまってねえ。」
「たまにはい…
「あの旗は!」
「交差点から5分でしたね。」
14時前、日蓮宗 蓮船寺。
「静かなところね。」
「もう3日ですしねえ、初詣も終わりでしょうかねえ。」
境内へ。
「これ住職さんのお家だよねえ?」
奥に本堂への階段が。
「まだ上るのか!」
「寺社は高台に造られることが多いです。」
「大切な場所なのよ。」
明日も続きます。
「クー、城跡の大堀切だって!国指定史跡だって!」
説明書をスルーするクー。
「読まないの? 読まないの?」
「もう知ってるしな。」
「もっとよだれを垂らしてさあ、食らいついてもさあ。」
「HAHAHAHA!」
「城そのものよりな、戦略が好きでな。」
「そうなんだあ! じゃあ孫氏の兵法とか?」
「そうだな。」
「どんな内容なの?」
「だらだら戦うのは良くないと言…